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今回の個展は2年ぶりの風車写真でした。
メインの風車はみな同じような形ではあるのに、どの写真も構図と色の組み合わせが絶妙で見てて飽きません。
お話などを聞くと撮影環境はけっこう過酷なようでした。
よくよく考えてみれば、風力発電を行うような所の周辺なら風邪はかなり強いのだろうから当然といえば当然か。
写真を通して見ていると、静的な印象を受ける写真でも現場は目まぐるしく動いているのだと思うと不思議な感じだ。
逆にそれだけ変化の激しい中から、その一瞬が撮られているのだ、とも言えるのでしょうが。
展示されている写真の中で風車と飛行中の鳥が写っているものがあった。それがまさにそういう一枚なのだろう。
そして中でも印象的だった北海道(すっつちょう)で撮られた一枚もそうした一枚だったのだろう。(会場である神保町画廊のサイト内に画像が掲載されています。)
その写真は全体が青系1色、風邪が吹き荒ぶ海岸沿い、遠方に複数の風車が並び、さらに遠くの空に雲がそびえ立つ、というもの。
実物は相当大きな風車たちなのだろうが、それより更に大きな積乱雲状の雲の巨大な存在があるせいで妙に小さく見えた。
まるで巨大な存在(雲/自然)に挑む小さな者たち(風車/人工物)、という対比のようにも見えました。
全体を通して感じたのは、これらの写真を見てるとなんだか距離感が狂うということだった。
実物の風力発電の風車を遠目に見たことはあるが、巨大過ぎて自分からどれくらい離れているのかの感覚が掴めない、ということがあった。
写真にすると視野が限定され、さらに風通しのよい開けた場所に立っているせいで比較対象があまり写ってないので余計にそう感じたのかもしれない。
私だけかな?
以上『清田一樹写真展 "FREE AS THE WIND - 2015"』の感想でした。
尚、写真展は9月6日(日)までです。
ご興味、関心を持ちましたらくれぐれもお早めに
では、また
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